ある大学生との会話と、REWORK Podcast

先日、嫁が働くイタリア料理屋さんでアルバイトをしている某国立大学の経済学部3年生の男の子から相談を受けた。

“これから就職活動をしていくにあたり、他の人との差別化を図るため、プログラミングを勉強している。プログラミング学習教室でRuby on Railsを習って、それっぽいモノが作れるようになった。まだ将来どういうことをしたいかは分かっていないけど、どういうところでインターンをしたら良いかとか含めて、どうしたら良いキャリアを築いていけるか相談させて欲しい。”

自分だったら、どうするかな、、、って考えた時に、僕は彼くらいの年齢の頃は、ひたすら渋谷や六本木のクラブで、飲んで、歌って、踊って、騒いで、、、ということを繰り返していて、それが僕らにとって生きていることを実感できることだった。そのためにアルバイトをして、そのために着飾って、そのために髪を伸ばしたりパーマをかけたりした。そこでは仲間ができて、恋もしたし、まぁ一言で言えば、それが青春だったのだと思うのですが、別にそんなことを強要するわけでもないし、スノーボードが好きならそれでイイし、ギターが好きならそれでいいし、インカレのオールラウンドサークルの幹事として走り回るのもイイと思う。

しかし、である。

この相談をしてきてくれた彼は、”一生懸命勉強して大学に入ったら、周りの人たちの意識の低さにガッカリした。学校の勉強はちゃんとやるけど、それだけじゃ物足りない。もっと上を目指したい。”といった感情をぶつけてきてくれた。

マジで申し訳ないって思ったよね。自分なんて高校からエスカレーター式で上がって大学生になったもので、勉強できないくせに、誰かの家で宅飲みをしたり、相模川でBBQしたり、たまにサッカーしたりしながら、夜な夜な都内に繰り出す日々で、なんというか、結果的に、こっち側に巻き込んでしまう形になった友達もいたと思う。笑

そこで、だ。

とはいえ、こんな自分も、新卒では大手と言われるシステムインテグレーターに就職して、プロ野球の球団を持ってるようなインターネットサービス企業に転職して、今はGAFAとか呼ばれるような企業に在籍していて、4月からはY-Combinator出身のグローバルにビジネスを展開するStartupに日本で一人目の社員として働く。

もちろん自分で色々考えてきたけど、なんとなく、のらりくらりでやってきた気もするので、なかなかビシっと言葉に出来なかったのだけど、ちょうど先日ジョギングしながら聴いてたPodcastにDHHが出てきて。そうそう”こういうのじゃん!”って思ったので書き残しておこうと思います。

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大学生の頃に、友達が働いていた、道玄坂にあるインターネットで通信教育を行う会社でアルバイトをしていました。

例えば、『りんご 3 こ + みかん 2 こ = ぜんぶでなんこ?』みたいなコンテンツがあったときに、リンゴやミカンの絵をIllustratorで書いたり、ストックしてあるコンテンツと組み合わせてPhotoshopで一枚モノの画像にしたりした。

タバコも吸い放題だし、友達はTha Blue HerbやOzrosaurusを爆音でかけて頭振りながら仕事してるような職場だった。笑

僕たちが作ったコンテンツを、先輩がサーバーにアップロードして、何やら黒い画面でバシバシコマンドを叩きながら、最終的にインターネット上で動くものにしてくれた。その後姿を遠目に、尊敬の眼差しで眺めてた。一回教えを請いに行ったけど、何言ってるかサッパリわからなくてサクっと諦めた。笑

そういえば、隣の席にあだ名が”ふくもっちゃん”という福本ってヤツがいて、当時まだ高校生とかだったと思うけど、格の違いっていうか、芸術家ってこういうことなのかもしれないって思えるほど凄くて、その後も結構活躍してたって聞いたけど、今はどうしてんのかな、、、。あんまり多くを語らないミステリアスな雰囲気が変わってなけりゃいいなって思うけど。

そんな自分も就職活動期間中は髪の毛を切って、ヒゲも剃って、親にスーツ買ってもらって、これでもか!って思うほど意識高めて頑張った。そのおかげで5キロくらい体重増えたんだけど、アレやっぱストレスだったんだろうな。。。どっかの会社のグループワークが幕張であって、帰りに京葉線から中央線への東京駅の乗り換えが長すぎて、タバコがどうしてもガマンできなくなってしまったことがあったんだけど、アレもメンタル的に追い込まれてたってことなんだろうなぁ、とか。

そんなこんなでシステム開発会社に就職して、落ちこぼれな研修期間を経て(ツルんでいける友達は沢山できたけど。笑)、模擬プロジェクト的なヤツでもJSPでfor文を使ってtrとtdをうまいことアレするtableすら作れなくて相当凹んだりもしたし、ちょうどその頃、日韓ワールドカップで、観たい試合もみれずに切ない思いもした。

配属は、なんでアイツが?って感じだったと思うけど、新規の開発をガンガンやってく部署になって、ちょうど運良く大きめなプロジェクトに要件定義段階から携われることになった。(その時作った会員管理システムが一部でもまだ生きてるのなら、、その会社のクレジットカードを今申し込んでいるところだったりします…笑)

死ぬほど方眼紙エクセルで仕様書と睨めっこしながら、モックアップのHTML書いて。朝はちょっと遅刻して終電まで頑張るスタイル。たまに飲みに行ってクダ巻いて、典型的な20代の日本人サラリーマン的な。中には体調崩すヤツもいたし、こういうんじゃないって感じで転職していった人もいた。

設計工程が終わって、開発フェーズでは、僕は韓国人のナムさんというプログラマとペアプロをすることになった。ありがたかった。ナムさんはプログラマとして凄い優秀なわけでもなかったのかもしれないけど、温厚で、仕様は分かってるけど技術ゼロな俺に、毎晩夜遅くまで付き合ってくれて、メニューにハングルしか書いてないような大久保の韓国料理屋に連れてってくれたりした。

それからも周りの先輩たちに育ててもらって、2〜3年経って、それなりのJavaなWebシステムならアーキテクチャどうするってとこからやりくり出来るようになったし、アルバイト先の先輩がやってて憧れてた黒い画面でガツガツコマンド入力してやりくりすることも自然と出来るようになった。(とは言え、未だにEmacsは使ったことないけど)

ちょっとしたツールをbashとかperlとかで書いたりしつつ、PHPとかRubyとか他の言語にもちょっと興味が持てるようになったりして。何よりEJBとかいうデプロイに20分とかかかるような技術に遭遇した途端、ちょっとコレは無いわ、、とか思いつつ、複数のベンダーがお互いのハイエンドなサーバーを売りつけたいがために、そこにリモート通信でホゲホゲみたいのが垣間見えたりして、食傷気味だった。

そこでRuby on Railsですよ!と(すいません、ココまで長くなりました…笑)

今もお仕事でちょくちょく絡ませていただいている @masuidrive さんがRuby on Railsを使って10分間でブログサービスを作る的な動画を上げてて、こりゃとんでもねーわと思って、自分も触ってみて、ActiveRecord便利過ぎてヤバいとか思いながら、作ったサービスをAward on Railsってコンテストに出してみたり、Rails勉強会に参加したりして。

そっからRubyで食ってく!って決めて楽天に転職したわけだけど(紆余曲折を経て現場のエンジニアではなくなってしまったけど…)、その頃の思いをもう一度思い起こさせてくれたのが↓のPodcast。

DHHも、JavaとかPHPとかASPとかでモノづくりしてたけど(DHHは79年生まれのタメだったりします…w)、Rubyに魅せられて、そして、Rubyでのメタプログラミングに楽しさを見出して、んで、それを”16年やり続けてんだぜ!”っていうの、イチローの引退会見と近いものを感じるというか(プログラマは、その気になればおじいちゃんになっても出来ると思うので、このキャリアを選択してよかったかなーとか思う時もある)。日本人としてはJapaneseホゲホゲ的な言及があったりするのも親近感湧くよね。

別にRubyとかRailsが最高とか最強ってわけでもないと思うけど、例えば、中音域をガッツリとカットしてディストーションで歪ませたメタルなギターの音色が好きな人もいれば、シンプルにギブソンのレスポールをマーシャルのチューブアンプに突っ込んだ分厚い音が好きな人もいれば、その時の気分とか、弾く楽曲によって使い分けたり、、なんてこともあったりするんだけど。

なんというか、この辺の技術って、自分にとっては、好きな音楽とか、楽器とか、そういう風に捉えてるんだな、と。クラウドサービスってオーケストラみたいな感じかも。

別にキャリアがどうのとか、堅苦しいこと考えてない。

サービス開発するのに、発注とか受注とか外注とか、そういうの無い方がstraightforwardでイイかなって思って楽天に転職したし、インフラ周りは自分たちでシコシコやるよりクラウド使った方が良さそうだと思って、だったらそれ提供してる会社にーって思ってAWSに転職したし、CloudSearchとかAmazonES担当として興味関心を持って取り組んできた検索技術に、ラストワンマイルというか、いかにユーザビリティ高めるか?(クライアント側の技術は未経験)ってとこに取り込んでみたくなってAlgoliaに転職するわけだけど。

今年40歳になるし、まとまった行数をテスト駆動でガッツリ書くみたいな感じではなくなったけど、それでも、毎週Jリーグの試合を観にスタジアムに通ったり、好きなバンドのライブを観に地方のライブハウスに足を運んだり、そういう人たちと同じように、単純に自分が技術を楽しみたいだけなのかもしれない。

そうやって楽しく生きてると、ちょうどイイタイミングで”コレは!”っていうお仕事が舞い込んできたり、来なかったりするんだと思うけど、それはご縁でしかないというか。多くの縁を得るためには、足繁く色んなところに顔を出したり、自分の貴重な時間を使う必要があるんだけど。その辺のバランス感覚も自分次第だったりするし。

メタプログラミングが楽しい!って思える人と、もちろん、そうじゃないって人もいてイイし、とにかく”お金”って人なら金融業界とかイイのかもしれないし(個人的に株やFXとか色々やってて思うけど、それなりの元手が無いと当たり前だけどよっぽどリスク取らなきゃ大きなリターンは見込めないので、そう考えると現実的に考えて、そういうとこで働いてた方が大きい利益を生み出せそうかな、とかは思う。大損こいても最悪会社をクビになるだけだったら、大したリスクじゃないかもしれないし。お金預けてる人からのプレッシャーやばそうだけど)、直感的に何にワクワクするかで選んで行けばイイんじゃないのかな、なんて思ったりする。あんまり固執しないで、無理そうだったらハイ次、みたいな。

# 僕もなんとなく、就職活動してる時は、有名な広告代理店とか商社とかメーカーとか沢山受けました。ほとんど面接までたどり着けませんでしたが。笑

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