Developers Summit 2010に行ってきました。

・もう何年も行き続けてるイベントですが、今年は諸々で1日目の午前のみ参加

・天気
 雪積もってるし!
 
・受付
 参加証印刷していくのがタルいので、
 #会社のプリンタは使えないし(部署ごとの枚数制限が激しいので)
 #家のプリンタぶっ壊れてるし
 iPhoneの画面見せるだけでOKでした。
 
・オライリー書籍
 4000円でタンブラー、6000円でTシャツ、8000でバッグってことで、
 買わずにこういう機会を待っていた3冊を会計したら、
 あと1000円ちょっとで8000円だったので、1350円のPython本も購入。
 
・会場
 結構年いってる人が多い。ノートPC持ってる人も少ない。
 
・栗原さんによるクラウドの講演
 - IBMでメインフレーム→OS2→DB2とかやってた。
 - IBMでMITに留学させてもらってた。専攻は並列処理アーキテクチャ。
 - Richard Stallmanが同じフロアにいたらしい。
 - 弁理士や翻訳とか多才な人だなぁ。
 - クラウドとは?
  依然としてよく分からんという状態。バズワード。
  グリッドもよくわらんかった。シェアードナッシングな並列処理だったのに、
  どっかのベンダーが製品に使ったりして意味合いが変わってきてしまった。
  ・5つの特徴 – オンデマンドとか、リソースのプーリングとか
  ・3つのサービス – SaaS, PaaS, IaaS
  大規模水平スケーリングへ
   →NoSQL(NotOnlySQL)。データの整合性の一部を犠牲に。
  単なるデータセンターのアウトソーシングをクラウドって呼んだりする人もいる。
 - 本質
  所有から利用へ
  サーバ中心型。大型データセンターに集約(NWの管理が楽)。選択と集中。
  すでに進行中のメガトレンドにキャッチーな名前を付けたもの(Web2.0みたいな)
  クラウドっていうバズワードは陳腐化しても概念が陳腐化することはない。
  Web1.0はDoubleClick – 広告代理店がバナーを出して課金。
  Web2.0はAdSense –
 - クラウドコンピューティングがもたらす変化
  Fail Often, Fail Quick, Fail Cheap
  →長期計画ではなく、失敗したものはすぐ止める。
   止めるにもコストをかけない。9敗1勝(ユニクロ)的な考え方。
  Strong Consistency→Eventual Consistency
  →RDBMSで保証されたことが保証されない。NoSQL。
 - AmazonのSWOT分析
  Strength:クラウドプロバイダー、実質的コストは低い(さおだけ屋はなぜ的なのと同じ)
  Weakness:エンプラ系の経験不足、クラウドは言っても副業でしょ?
  Opportunities:顧客データの活用。企業コンピューティング向け機能も拡充方向
  Threat:電子コンテンツがAppleに食われる。エンプラ向けでAzureが参入。
 - GoogleのSWOT分析
  Strength:サーチエンジンという金のなる木。人材やノウハウ。
  Weakness:元々業務系じゃないので
  Opportunities:無料サービスで収益化
 - Microsoft Azure
  Strength:.NETの互換性、マーケティング力
  Weakness:PC以外のデバイスでうまいこといったことない。ネット事業も弱い。
 - Salesforce
  Strength:企業向けには最も浸透してる
  Weakness:RDBMS依存の独自アーキテクチャ。どこまでスケールできる?
  Opportunities:Force.comを定番開発プラットフォームの一つに
  Thread:AzureのSoftware+Serviceの方が一般企業には現実的?
 - エンプラとソーシャルの融合
  昔から言われてきたけど、いよいよ。SalesForceのChatterとか。
 - 比較
  Amazon, Google, Microsoft, SalesForce(社外もエコポイントとか)
  →もうレッドオーシャン。あと入ってくるとしたらAppleくらいか。
 - パラダイムシフト
  箱売りビジネスがますます困難に。
  スピード最優先のビジネスモデルがますます重要に
   →小規模SIやノマドワーカーが有利な立場に
    Force.comみたいの使ったりして。
  オフショアとの競合がますます過激に。
  既に起きているシフトを加速化させている。
  →別にクラウドが新しいパラダイムシフトを起こしたわけではなく、
   既に起こっていることにキャッチーな名前を付けてるだけ。
 - コアとコンテキスト
  コア:差別化要素、コンテキスト:コア以外。
  石川遼-ゴルフ1億。スポンサー4億。
  遼君はどこにリソース(時間)を割くべきか?
  →儲かってるとこだけにお金を投入すればいいというものではない。
 ・ディベロッパーとしてコアとして追求すべき要素は?
  並列アルゴリズム、NoSQLベースのシステムデザイン、水平スケール型システムの構築
  →テクノロジーをコアとして維持出来る期間は短いけど、
   原理原則やヒューマンスキルはより長期的にコアとしての地位を維持出来る可能性
  ⇒人月の神話なんて古典なのにいまだに〜的な。
 
・岡本さんのSalesForce.comの話
 - 650億ドル:広告、950億ドル:ビジネスアプリ
  ⇒大きなマーケット!softwareでいくか?cloud computingでいくか?
 - Amazon
  膨大なインフラ、その上にVM、そっから先は自己責任。
  あらゆる業務に作れる。なんでも出来るけど、低レベルから自分で
 - Azure
  BtoC等の公開サイトには的しているけど、エンプラ用途には?
  プログラムはスクラッチから自分で作らなければ
 - Force.com
  膨大なトラフィックをさばくのに的しているわけではない。
  ビジネスアプリケーションの素早い作成にフォーカス
  豊富な標準フレームワーク。ビジネスマネジメント。
 - 他とForce.comの違い
  他社
   ”開発者”がアカウントを取る。ユーザはWeb上の1アプリとしてアクセス。
    ユーザーに対してValueを提供しにくい
  Force.com
   全てのユーザーはプラットフォームサービスとして利用する
   各企業毎にサービスとして。
 - メタデータプラットフォーム
  実データ(アカウントとか、業務データとか)と
  メタデータ(UI定義、ビジネスロジック、DBスキーマ)と
  ⇒ サービス毎に保持している。マルチテナントデータベース。
  →上記をカーネルが処理してサービスとして提供。
  メタデータは他組織へコピーが可能。
 - クラウドプラットフォームサービス
  一個Force.comをもってれば全ての組織はForce.comが持つカスタマイズ機能を使える
   →エンドユーザーコンピューティングっていう観点でも優れている
  クラウドアプリケーションを配布する
 - ターゲットが違う
  開発者がターゲットなわけではなく、ユーザーのSaaS環境でありながら、
  プラットフォームを。PaaSをSaaSで提供。ってややこしすw
 - Force.comとJava/.NETの比較
  コスト半分、スピード5倍、高品質。
  部品化されてるから組み合わせがうまいことハマれば。
 - Force.comのデータベース
  基本的なRDBMSの機能
  Scaffoldの高機能なのも付いてたり。Web画面でトレースできたり。
  セキュリティ絡みや他サービスの連携とかも。
 - セキュリティ&共有ルール
 - ワークフローエンジン&承認プロセス
  申請データをロックしたり、並列/代理承認とか
 - BIエンジンによる分析
  DBと統合されてるので〜
 - デモ
  はじめてみた。セールスフォースの画面。ログイン画面もキャッチーね。
  いわゆる開発環境と違う。画面でポチポチやってくだけ。画像も選べたり。
  後からカラムを追加してもちゃんとデータがマイグレーションされるっぽい。
  ただ、こういうコーディングレスでできるところのデモはよくて、
  実際にガチンコな要件に合わせてカスタマイズする時どうなの?って
  ところが知りたかったのですが、軽く流されちゃった感。。
 - 開発
  クラウドなのでいろんなsoftwareをなんちゃらしなくても。
  →SIやる時にも楽できる。
   ではSaaSビジネスを立ち上げるには?
   ⇒10年間の安定稼働の実績など。
  Developerforceは無料。
  →お客さんが使うWindowsに対して課金しないよね?
  30日間の無料トライアルができる→Trialforce
  バグフィックスのパッチとかは?
  →Pushで一括配信。常に1つのバージョンだけ。7i〜11gとか面倒なことはしない。
  ⇒クラウドだからこそやれること。  
 
↓オライリーでゲットした景品
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コメント

  1. デブサミ2010のメモ的なもの

    デブサミ2010行ってきました。 以下2セッションだけですが感想です。 タイムボックス制約付きインクリメンタル開発プロセス 「制約を付けると問題が見える」は面白い考え方だと思い…

  2. […] ・2008(転職後) ・2009(このページの半分くらいから) ・2010(もう最近やね) […]

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