楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方

アメリカ出張の行きと帰りの飛行機の中で、AirPods Pro を充電している間(AirFly ProというBluetoothトランスミッターと接続して使用)に 楽天IR戦記 を読みました。

私は2007年から2013年まで5年以上、楽天でソフトウェア開発エンジニアとして仕事をしていたのですが、知らないことばかりで、とても勉強になりました。退職後にすぐに売却してしまったストックオプションで取得した株のことも、投資家とのそんなやりとりがあったのだな、とか。

僕が入社した頃の楽天は、従業員のほとんどは日本人で公用語も日本語で、社内の様々なプロセスは日本企業っぽい感じでした。

そして、その頃に入社した人たちは、”日本を元気にしたい”とか、”三木谷浩史という男についていったら日本を良くすることに貢献できるかも”とか、そういうメンタリティだった人も多いと思います。

が、楽天が東証一部上場に鞍替えする時のメリットとして、”TOPIXの中に入ることで、インデックス連動型のファンドから一定数の買いが期待できる”、みたいな話が出てきて、目からウロコだったというか。

テレビの何かの番組でみた、澤上篤人さんにヤラれて、自分が儲けたいみたいなのもあるけど、長い目でみて日本企業に貢献出来たら、、とおもってさわかみ投信を2008年からはじめて今も毎月積み立てていますが(一時期、AmazonのRSUが給与所得ということで、手元にキャッシュが無いのに多額の税金を払う必要があって一部売却はしましたが…)、日経225とかTOPIXに連動するインデックスファンドでも十分そういうのに貢献出来るのだな、と。

それにしても、この著者の市川さんのひたむきさというか、やりきるマインドみたいのは素晴らしいです。そして、中には”こんなこと言っても大丈夫なのかな?”みたいなところも出てきたりして(多分、そこで働いた経験があるからそう思うだけで、実際はそんなに大した話じゃないんだろうけど…)、会員情報やポイントに関連するシステムの開発や運用に一時期携わってた自分としては、この時にxxにいたらxxみたいなバッチを開発したんだろうなーとか、ほんわかした気分になったりしました。あー、あとは偉い人たちがこぞって”事務・経理”とかってシャカシャカした上着をきてたエピソードとか。笑

楽天株は上下をするものの、700円台になった時はさすがに、、と思ってそこそこ買って、そのまま保持しているのですが、これからも日本を代表する企業としてグローバルにアグレッシブに進んでいくための資金になったとしたら嬉しいな、なんて思ったりしています。

次の出張は ヤフージャパン 市場との対話 20年間で時価総額50億円を3兆円に成長させたヤフーの戦略 を読むかな、と。その昔、今の奥さんと出会ったのはヤフーでバックエンドのシステムを一緒に作ってたのがきっかけだったりします(笑)

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