ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録
西川 善文
講談社
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ザ・ラストバンカーを読みました。
 
コレは激アツ。
自分の中では一年に数冊出会えるかくらいグッときた本。
 
いろんな歪みのあった激動の日本経済のド真ん中を、
自分の信念曲げずに使命感を持って駆け抜けた苦労人の回顧録。
 
この本は、表紙の写真の表情も何とも言えない凄みがあるし、
“逃げたらあかん!”とか、”不良債権と寝た男”とか、帯も煽りまくりなわけ
なんですが、中身はもっと俄然アツいぜって感じで。
 
自分は銀行員でも何でもないですが、もしそうだったら、
“日本の銀行員ナメんなよ”くらいな感じで奮い立っちゃうのかもなぁとか。
 
自分は2012年1月現在で、32歳なのですが、自分が生まれる前の、
高度経済成長って順風満帆だったのか的な印象だったのですが、
んまぁ、それはそれでイロイロあったのねぇと。
学校で習った社会の授業よりも、こっちの方が俄然グイグイ引き込まれる感じでした。
 
金融とか、一般庶民からすると割りとベールに包まれたようなところでも、
ゴールドマン・サックスからの融資の話とか、”結局は人と人”みたいなところが
随所に溢れてて、それでイイんだよなーと、スッキリしました。
 
郵政の件は志半ばで無念っていうか、チクショー!ふざけんな!!って感じですが、
物事を進めていく上で、ズル賢い政治力とか、そういう能力とかそういう側近的な人が
いるとか、そういうのも大事なんだろうなとか思ったりして。
 
にしても、責任感とか主体性とか、絶対に逃げない姿勢とか、ハンパない。
私利私欲云々もアレだけど、あんまり小さい事ばっか言ってないで、
微力ながらも、自分ももうちょっと頑張らないとイカンなぁと。
そんな風に思わせてくれる一冊でした。
 
いやー、この本は巡りあえてよかった。ほんとに。

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