3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代
この本は面白かった。
自分は元々斜に構えていて、外角低めな人とかみると、
かっこいいなって思ってしまうタイプです。
だからHipHopとか好きになったんだろうなとか思います。

自分が就職活動をしたのは2002年。景気悪かったです。

別にコレといって、絶対やりたいってこともなかったし、
なんとなく、商社とか広告代理店とかで派手なことやりたいなくらい。
毎晩おしゃれな店でキレイな女の子と遊びたいなとか。

が、商社とか広告代理店とかは面接にすら辿りつけずでした。

サラリーマンにはなりたくなかった。
ネクタイがどうも、会社につながれてる犬の首輪とロープみたいな
気がしてしまって。俺は会社の犬になんかなりたかねぇ的な。

そんな中で割と堅苦しくなさそうなのがIT業界で、
周りにもIT業界で働いてる人とかいて、
俺も手に職つけて一発当ててやろうなんて思ってIT業界に就職活動をシフトしました。

当時は勉強会に参加するっていう習慣もなかったし、
お金もなかったし、今みたいに本をたくさん読んだりしなかったし、
中谷彰宏氏の面接の達人って本と、後はもっぱら2chで情報収集して、
いろいろまわってました。

結局そこでも、誰もが知ってるようなIT企業に就職することはできず、
大手だけど、一般の人にはほとんど認知度がないようなSIerに就職しました。

同じ会社で一生会社のために尽くすなんて
真っ平ごめんだねって常に思ってたから、
他の会社に行っても通用することを、とか
自分の市場価値を上げるためには何しなきゃいけないんだろう、とか
ずっと考えてきました。

SIerにいた頃は、名立たる大企業がたくさんお金をかけて、
(それでいて出来るシステムってそんなもん?w)
っていう構築に何個も携わってきました。

今は自社でやってるサービスを自社で作っている会社で働いています。
仕事はきついですが、風通しの良い会社なので、いろんな情報が入ってきます。
SIerにいた頃より遥かに安い金額でモノを作り上げています。
あと1年くらいいれば、大体ノウハウはつかめそうだなと思っているので、
次はそれを活かしてまた別のところで働こうって思っています。

何か自分の話が長くなりましたが、
そういう生き方ってどうなんだろうな?
っていう不安がちょっとあったりするのも事実です。

やっぱり、なんだかんだで日本企業は年功序列だからな~とか、
この本で言うところの昭和型なところが自分にもあるみたいです。

それが、この本読んで(まぁ別に読む前からそう思ってたけど)、
大した仕事もしないくせに、昼間は新聞読んだりネットサーフィンだけして、
夜は毎晩飲むのが仕事だ、みたいな役職者って、そんな給料もらうに値しないよな、とか。
古い体質の大企業とか公務員とかって平社員じゃ裁量なくってつまんねぇよな、とか。
自分のキャリアって面だと昭和的な会社で働いても箔がつかないよな、とか。

海外の人からみたら、日本企業はやっぱりクレイジーだって思われるみたい。
無駄に夜中までダラダラいたり、女性の役職者が極端に少なかったり。
全然有給休暇を使わなかったり。

SIerにいた頃、新卒採用に携わったことがあって。
自分が就職活動してた頃と比べて、
随分うちの会社ってナメられてんな~って。
学生は売り手市場なのね~っていうところは肌で実感しました。
その時に、”今、俺が学生だったらもっと有名企業に~”とか思ったけど、
そうじゃなくて逆によかったなって今は思います。

転職活動をしていて、新卒で落とされた会社から
ことごとくスカウトがきて、話を聞きにいったら、
仕事内容がつまらなそうで行くのをやめたところがほとんど。

自分の生き方を決めるのは自分だから。
親には心配されたりするけど、平成的に生きてくってのは、
当たり前のことを当たり前に考えて行動すりゃいいってことで、
そう考えれば不安要素で溢れかえってるけど、
この世代でよかったんじゃないかなって。

コメント

  1. うめこ より:

    なんか、今の自分にグッサリきました。
    前の会社を辞めて、それからいろいろ考えて昭和的な考え方にシフトしちゃって。。。そう、まさに“しちゃった”んだよね。
    やっぱワタシは日本人なんだなー、って思う。
    でも、いろんな人と話す機会があってさ、キラキラしてる人たちって絶対そっち側じゃないんだよね。
    なんか夢があって、それに向かって頑張りすぎずに上昇志向with笑顔!みたいな人たちって。。。なんかさ、すごい生き生きしてて個人的に“いいな~”って生き方してる。
    自分の殻をやぶる時なんだな、って。私何回も脱皮してますが^^;
    そろそろどうにか考えないと。このままじゃ終われない!

  2. […] 以前、3年で辞めた若者はどこへ行ったのかという本を読んだのですが、 その著者の新書です。(最近のような気がするけど1年以上前に読んだんだな。。) […]

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