こちらはAlgolia Blogに掲載された Leveraging Adobe Launch events in Algolia for Personalization の翻訳です。
潜在顧客があなたのデジタル資産を活用するとき、その顧客に適合していて記憶に残るような体験の一つ一つが大切になります。リッチなSearch and Discovery体験は、顧客のロイヤリティの獲得をもたらし、顧客が関心を持ちそうな情報やプロダクトを提供することを可能にします。Algoliaのプラットフォームは、複数の異なるデータソースからのインサイトを簡単に活用して、検索体験におけるパーソナライゼーションを強化していくことができます。私たちのパートナーであるAdobe社においては、Adobe LaunchからAlgoliaにイベントデータを取り込み、顧客がオンラインとオフラインの両方でどのような行動やアクションを取ったかを理解することにフォーカスしてきました。これらのイベントデータはanonymized(匿名化)されてAlgoliaに取り込まれますが、これはそれぞれの顧客に最も適合したアイテムを理解するために使われます。例えば、ある人物がブラウニーミックスのInstagram広告を何度かクリックしたことを示すイベントデータを取得した場合、その後に検索バーで”b-r-o-w”と入力をはじめたら、ブラウニーミックスをbrow pencil(眉毛用のペン)やbrown pants(茶色いパンツ)よりも上位に表示させることができるというわけです。ユーザーをあなたのサイトに留めさせるには、全ての瞬間が重要で、できるだけ多くのコンテキストを保持することは、ビジネスにおいて親和性を高め、意図を解釈する助けとなります。
前回の記事では、Adobe Experience Manager (AEM) を使いこなすために、Algoliaへのデータの取り込み方法をいくつかご紹介しましたが、今回は、ユーザーのClick-ThroughおよびConversionイベントを取得することで、ユーザーの検索結果をパーソナライズする方法をご説明します。
どのように動作するか
Adobe Launchは、タグマネージャーとディストリビューションコンテナで、デジタルチームがWebプロパティ上でユーザーの行動を収集して、それらのイベントをワークフローに活用することを可能にします。Launchは、顧客がサイトを閲覧する時に、ページ上にJavaScriptを追加しますが、このスクリプトは検索やクリックなど、ページ上のアクション可能な要素にLaunchルールを実行およびバインドします。
Launchは、マーケティング担当者がフォームベースの体験を持つようなページに追加したいトラッキング用のスクリプトをone placeで管理できるようにします。例えば、マーケティング担当者はLaunchルールを作成することで、ボタンにクリックやマウスオーバーなどのイベントが発生した時に、ユーザー/ページ/ブラウザ情報などを送信することができます。
そこで私たちは、Adobe Launch用のAlgolia Insightsエクステンションを構築しました。このエクステンションを使うと2つのAlgolia Insightsイベント(‘click after search’と’convert after search’)をパッケージ化して、Adobe Launchエクステンションにラップされて提供されることになります。このコードはインスパイア用(サポート対象外)ですが、どのようにはじめて、どのようにイベントを追加するかといった着想を得ることができるでしょう。
エクステンションダッシュボード
エクステンションダッシュボードは、インストール可能なLaunchエクステンションを参照することができます。またニーズに応じて拡張設定を行うこともできます。
拡張設定
Algolia Insightsエクステンションはご使用の前に設定が必要です。
‘click after search’ と ‘convert after search’ の2つのイベントは、”Adobe Action”として作られます。これらのActionは検索結果から得られるクエリID、プロダクトID、ポジション、ユーザーIDといったインプットを必要とします。こういったプロパティはActionが取得できるHTML要素に、直接DOMに追加をすることができます。ユーザーIDはAPIコールで取得します。
ルールとイベントの作成
LaunchルールはAlgolia Insightsアクションを使うのに必要です。
検索後のクリック(Clicked after Search)
Algolia Insights APIは、Launchアクションでラップされています。このアクションは、以下のように設定をする必要があります。
- Event Name – Algoliaの中でイベントを識別するためのラベル。名前は何でも構いません
- Class Name – AlgoliaのHits Widgetで設定されたデータの属性を含むHTMLエレメントで使われるCSSクラス
こちらのドキュメントでこのアクションについて詳細をご覧ください。
検索後のコンバージョン(Convert after Search)
Algolia Insights APIはLaunchアクションにラップされています。このアクションは以下の設定が必要になります。
- Event Name – Algoliaの中でイベントを識別するためのラベル。名前は何でも構いません
追加のプロパティはURLから取得します。AlgoliaのHitsウィジェットはアクションが可能なリンクにクエリ文字列を追加する必要があります。このアクションの詳細についてはドキュメントをご覧ください。
まとめ
これらのユーザーイベントがページ上で行われると、Launchはイベントと適切なメタデータをAlgoliaに送り返します。Algoliaのエンジンはその情報を用いて、トレンドや個人の趣向を元にプロダクトのre-rank処理を行います。上記は特定のイベントデータでAlgoliaの検索におけるパーソナライゼーションの戦略を定義する方法の例です。
ということで、こちらのヘルパー機能を使って、Adobe Launchイベントをどのように活用して、AlgoliaのDynamic Re-Rankingと検索のパーソナライゼーションをご利用くださいませ!
次の記事はAdobe Analyticsを検索に活用する方法をご紹介いたします。
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