こちらの記事は Algolia の Sr. Product Marketing Manager である Matthieu Blandineau が書いた Algolia AI: Announcing the industry’s most intelligent search platform を翻訳したものになります。
Algoliaは最新のAI技術を備えた新機能をローンチしました。これによって、私たちのミッションである、あらゆる規模のビジネスに、検索、ディスカバー、そしてプロダクトやコンテンツを見つける方法を提供することについて、よりパーソナライズされた適合度の高い体験を通じてコントロールすることが可能になり、一歩先に進むことが出来るようになりました。
私たちは、AIを含むコンシューマーに検索機能を提供する際に起こる様々なチャレンジを解決するためのベストなテクノロジーを探し求めています。しかし、なぜ検索にAIが必要なのでしょうか?
検索は常に進化し続けるパズルのようなもの
検索は解決されることのない課題と言えます – 常に進化し続けるユニークなチャレンジがつきまといます。全てのお客さまは異なり、それぞれの顧客のニーズも時間とともに変化します。そのため、”one size fits all”なコンフィギュレーションはSearch and Discoveryにおいては有りえません。
それには以下の4つの理由が存在します
- 私たちは予想もつかないような”messy”なやり方で検索をします。異なる言葉で同じものを表現したり、タイポしたり等
- 全員が同じ結果を期待しているわけではない
- 時代によって期待される結果は変わってくる。人々が2019年に思い浮かべていた”mask”と、現在のそれの違いを見れば一目瞭然でしょう
- 最も適合度の高い結果につながる可能性があるものが、必ずしもビジネスとして一番最初に表示したいものであるとは限りません
これらのチャレンジの全てが検索を成熟させていくことを非常に困難にしていると言えるでしょう。そして、全て手動でそれに対応していくことは、配慮すべきfast-changingなパラメーターが多すぎることからも、可能とは言えないのではないでしょうか。
だからこそ、Artificial Intelligence (AI)は、こういった検索に関するチャレンジを解決するのに最適な技術と言えるのです。
全てのAI powered searchは同じではない
今日までは、検索にAIを適用しようとするにはスクラッチで全ての検索スタックを構築するか、3rdパーティーの”AI検索”ソリューションを購入する必要がありましたが、どちらもアプローチとしては十分なものとは言えなかったのではないでしょうか。
DIYの場合、正しいスキルセット、インフラストラクチャー、そしてあなた自身のAIモデルを構築して検索に適用するといった一連の作業を行うためにチームを構成する必要がありますし、パッケージ型のAI検索ソリューションはカスタマイズ性に富んでいないことが多く、ビジネス側にコントロールやビジビリティをもたらすことが難しい傾向があると思います。
Algolia AI
Algolia AIはSearch and Discovery体験における全ての側面に対応するAIアルゴリズムの機能群です。
最初に、Algolia AIは全てのタイプのユーザーと検索を理解することができます。
- Natural Language Processingにより、Algoliaでは70以上の言語を取り扱うことができます
- Natural Language Understandingにより、検索リクエストのintentとentityを認識し、よりターゲティングをした検索を行います
- Dynamic Synonym Suggestionsは継続的にAIが生成したシノニムによって検索体験をオプティマイズするので、検索するアイテムについてどの単語を使うかを意識することなく、引き当てることができます
“ABC はオーストラリア最大のニュースプラットフォームでオーディエンスは多種多様です。私たちの100万件を超える記事から継続的に適切なコンテンツを提供することは難しいことでした。Dynamic Synonym Suggestionsを導入してから、www.abc.net.au の検索機能は飛躍的に向上しています。
– Peter Buffington, Product Manager at Australian Broadcasting Corporation
Algoliaがユーザーのintentを理解したら、次のステップはより適合性の高い検索結果を返すところになります。Algolia AIはそれぞれの検索とユーザーに完璧な結果を導き出そうとします。
- Dynamic Re-ranking は過去のユーザーの行動に基づいてそれぞれの検索結果の最適化を行い、最もパフォーマンスの高いものをハイライトします
- Personalization はそれぞれのエンドユーザーごとの過去の行動に基づいて検索結果を最適化します
私たちのように2万5000以上の商品を扱うリテーラーにとっては、各ユーザーの体験を向上させるソリューションは検索ジャーニーにとてつもなく大きなバリューを提供します。Algoliaの built-inなパーソナライズ機能はDecathlonシンガポールにとって、デジタル時代のリアルステップを踏み出したものと言えるでしょう。
– Richard Migette, ecommerce project leader at Decathlon Singapore
ビジネスをコントロールし続けよう
Algolia AIは全ての人間を置き換えるような存在には成りえません。そのためにSearch and Discovery管理ツール群と統合させるようになっています。Algolia AIは既存のCustom Ranking Formulaと連動しているため、お客さまはマージン、商品数、ユーザーのレビュー等のデータを利用して、適合性にインパクトを与えることが可能です。また Rules と Visual Editorを使った検索結果の最適化を行うことも出来ます。このようにして、ビジネスユーザーは常に体験をコントロールすることが出来るのです。
最後に、Algolia AIは『bring your own AI』を可能にします。これは、あなたのデータとcustom-fitモデルを組み合わせたアウトプットをAlgoliaのスピード、適合性、そして柔軟性に組み込み、素晴らしい体験をユーザーに提供しながら、ビジネスメトリクスの最適化を行いつつ、AIへの投資からより多くのリターンを得ることを可能にするものであると言えます。
Algoliaの柔軟性とロバストなRules APIによって、私たちはユニークなデータサイエンスの専門知識をAlgoliaのstate-of-the-artなtextual relevanceに組み込むことができるようになりました。このアプローチによって、Algoliaが稼働するGoogle Shoppingのランディングページにおいてコンバージョンレートの向上を実現しました
– Etienne Desbrières, Senior Product Manager at ManoMano
One more thing … Algolia Answers!
もうひとつ、Natural Language Understandingの機能を発表します。Algolia Answersです!
Algolia AnswersはAlgoliaのtunableな適合性とAIドリブンな自然言語およびreal-world understandingを組み合わせたものです。AlgoliaとOpenAIテクノロジーで構築されたAlgolia Answersは解釈が難しい自然言語の質問に対応し、単に答えるだけでなく、検索する人の質問に最も適した答えを見つけ出そうとします。
私たちはAlgolia Answersによって、textualな検索だけでは回答をするのが難しいような質問に対して、素晴らしい検索結果を返すことが出来るようになりました。例えば、”なぜ火山は噴火するの?”といった質問に対して、膨大なニュースアーカイブから適合度が高くevergreenなコンテンツを提供することが出来るようになりました。
– Peter Buffington, Product Manager at ABC
それでははじめましょう!
こちらが私たちの最新のAI機能群を使い始める方法になります。
Natural Language Processingは既にStandardおよびPremiumプランでご利用いただけるようになっていますし、PersonalizationはPremiumプランでご利用可能です。ということで、サインアップをしてはじめましょう。
Dynamic Synonym Suggestions と Dynamic Re-rankingはゆくゆくPremium planでGAする予定です。しかし、ベータ期間中におきましては全てのお客さまにご利用いただけます。つきましては、是非Algoliaにサインアップしていただき、Algolia AIの利点を享受してください。Dynamic Synonym SuggestionsとDynamic Re-rankingに関してはリンク先のドキュメントを参照ください。最後にAlgolia UnderstandとAlgolia Answersについては、Closed Betaという形になっておりますので、よろしければリンク先のウェイトリストにご登録くださいませ。
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