個人的な感覚かもしれないけど、凄い好きな人か観光客しか行かないようなとこに行くと、自分の思考を客観的に整理できるような気がして良い。
例えば、World of Coca-Colaに行ったら “やっぱり俺あんまりコーラ好きじゃないかも…” とか、特別な瞬間をコーラと一緒に…みたいなムービーを観せられて、別にコーラ要らないしなんか微妙じゃん?、、とか、昔からの広告とか見てたら “この会社ってやっぱり広告とかマーケティングに偏ってるよな” とかって思ったり。(大学院でコーラとペプシのケーススタディを読んでボトラーとは何か?みたいなとことか大きなコカ・コーラの工場のある海老名市出身の自分としては複雑な心境だったりもしたのだけど…)
CNNのスタジオツアーに参加したら、シアターで流れたムービーにGo There!とか言ってアンダーソン・クーパー出てきたけど、3.11の時にビビってバックレたヤツが何言ってんの?とかって斜に構えた見方をしてしまったり(いや、行動そのものは自分でリスク考えてのことだろうから全然否定しないけど)、オフィスツアーでもやけに24/7(24時間7日間)を推してて、なんかブラックっぽく聴こえて心地よくはないかもな、、とか。
スーパーボウルをみてもイマイチこれと言ってルールが分かんないな、、と思いながらこれを書いていますが、College Football Hall of Fameという大学アメフトに関する施設にアイビーリーグの大学も全部言えないくらいのレベルなのに行ってきたわけですが、コーチよりも、選手個人よりも、”チームだ!!” みたいなところで、戦争の頃のエピソードとか愛国心もタップリで、なんかちょっと…とかって思いながら、言語化しておきたいなってことが出てきた。
自分が働く上で一番大切なことってなんだろう?とか考えると、”お客さんに満足してもらうこと”かな?と。Amazonで働く前からCustomer Obsessionな心構えでやってきたつもりだったし、それもあって、どこを見て仕事してるのか分からない役割はできるだけ避けてきた。つまりマネージメントや裏方業とか社内政治業をやるよりは、とにかく自分自身がお客さんに近いところで、、みたいのを意識し続けてきた。
が、30代も後半になってきたら、自分の能力とか実力とか客観的によく分かるようになってきて、それと同時に、自分一人で成し遂げられることと、チームで一丸となって取り組んだ結果のアウトプットを考えたら、当たり前だけど “やっぱりチームだな” みたいな思考をするようになっていった。会社でもチームを持たせてもらって1年間もがき続けたマネージャー職だったけど、大変だし脚光を浴びることも少なければ、上手くいかないことも多くて、、ではあったものの、とても『大事な仕事』であることは確かで。
College Football Hall of Fameに飾ってあった A TRUE LEADERとかってクォートには “A true leader has the confidence to stand alone, the courage to make tough decisions, and the compassion to listen to the needs of others” って書いてあった。チョロっと訳してみると、”モノホンのリーダーっていうのは、孤独を恐れず、タフな意思決定をする度胸を持ち、他人のニーズに耳を傾ける思いやりのある人物である”
いわゆる管理者としてのマネージャーと、チームを成功に導くリーダーっていうのは一緒くたに捉えられがちだけど、、みたいな議論はあるにしろ、自分の場合は、長いことこの業界で、今まで本当に色んな経験をさせてもらったわけで、そろそろ若者にもそういう機会を与えられるような懐の深いオッサンになっていきたいよな、なんて思ったりもして。
今の会社は入社して10ヶ月経ったけど、まだ日本は自分一人しかいなくて、アメリカにいるVP直下な感じだけど、実質は思いっきりのIndividual Contributorというか、各チームに協力を仰ぎながらも、何から何まで自分でこなさなければいけなくて、タフだけどとても充実した日々なのですが、ぼちぼち徐々に組織的に動いて大きな成果をあげられるようになれればな、なんて考えているところで。
んま、とは言え来月どうなってるか分からないし、そういうスリリングなところもスタートアップで働く上で好きなところだったりするわけですが。
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