Developers Summit 2013 (2日目)

【15-A-1】「爆速」を支えるテクノロジー
村上臣

これはとてもイイ話だったー。Y!さんには受託開発してた頃に1年半くらいにお世話になってた事もあって、
#偶然、その頃のプロジェクトで一緒に働いてたフルキンパツの方にお会いできたりして、
#それもまたこういったカンファレンスの醍醐味だったりします。
爆速ネタは非常に気になってたのですが、なんか凄いイイじゃないですか、と。
 
Yahooメッセンジャーから、ハッカソンで生まれた自前のNode&Mongoで出来てるアプリを社内の情報共有に
使って、ガツガツフィードバック&改善のループ回したり、Github Enterpriseとか。
 
でも何より響いたのは、社員全員にiPhone/iPadをVPN接続が出来る状態(証明書とか)で配布してる、と。
デバイスそのものをもらえるかとかはどうでもいいけど(いや、どうでもよくは無いかw)
どこからでもイントラリソースにサクっとアクセスしてっていう、仕事に取り組む敷居を下げる感って
本当に大事なことなんじゃないかなって思ったりしています。
 
組織もサービス単位な編成になっているそうで、企画から開発から制作から密なコミュニケーションで
やれるのってアツいですよね。
Yahoo!Japanが自ら出てってインドでビジネス〜なんていうのも今までじゃ考えられなかった事だし。
 
つまるところ、爆速がマインドを変えてるって事で、今後が益々楽しみですね。
 
 
【15-A-2】Webが生み出し始めた世界
江渡浩一郎

以前↓の本を読んで、思いっきりヤラれて、この人の話をきいてみたいなってずっと思ってたんだけど、
パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則
そんなこんなではじめての江渡さん!
もちろん上記書籍ら辺の話もガッツリ出てきたけど↓

全体通して、なんというかネクストレベル感。
 
未来への考察も、ほえぇ〜って感じで。
 
Twitterをインターネット初期の頃の人たちがみたらどう思うか?140文字の制限とか。
WebサイトとかいってもYoutubeや電子書籍とか線引きが曖昧。
歴史は繰り返す。
 ・本:アラン・ケイのDynabook
  ↓
 ・音:マクルーハンのGlobal village
に回帰するんじゃないかって予想してる、と。
 
こんな話が無料で聞けるんだからデブサミすげーなー。
 
 
【15-C-3】Webと自然科学の意外な接点、先端アドテクとの必然的な出会い
吉井伸一郎

サイエンス&エンジニアリング。ユーザー行動履歴をグラフ理論を使って的な。
べき法則(Power Law)の話とか面白かったです。
 
いわゆる広告ビジネス的には↓くらいな話で、
“リタゲは効くんだけど配信数が少ないのが悩み。
⇒RTBで似たユーザーを的なアプローチで配信。CTR稼ぎつつ在庫も。”
もうちょっと実装寄りの話が聞けたら良かったんだけどなって。
 
広告ってなきゃないで、ユーザーには影響ないじゃん的に思われたりしがちだけど、
広告をみたからこそユーザーが手に入れるもの。なんかイイなって思いました。
 
 
【15-B-4】OSSで作る!クラウドサービス開発戦記 -クラウド・エヌ PaaSの挑戦-
野上俊介/川口克則

先日参加した↓でLTされていた川口さんの講演。
第11回CloudFoundry輪読会(米国エバンジェリストJoshLong特別講演)に行ってきました | shinodogg.com

上の写真はCloudn≒クラウドンという事で、パッケージを変えたかったけど、商標的に問題があり、
シールを貼ったりすることもダメだったので袋に入れましたよ、とw
 
そんな掴みからはじまって、NTTコミュニケーションズさんがCloudFoundryを使ったPaaSサービスを
提供するに至るまで、どのような過程があったかっていうのを3章構成で。
 
いちいちぶっちゃけ話にもっていくところが、現場なエンジニアからすると非常に好感度が高い感じで。
こんな人達が中で働いてるんだったら、このCloudなサービスは信頼出来るかもって思えました。
このPaaSだけにロックインさせないっていう思想もナイスでした。
 
Cloudnはもう少しでオンラインでサインアップして使えるようになるそうですし、
今後の動きに注目です。
 
 
【15-B-5】SQLアンチパターン – 開発者を待ち受ける25の落とし穴
和田卓人

ビスマルク – 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
⇒ 詳細にちゃんと訳すと、”他人の失敗を学ぶことで、自分の失敗を回避する”なのだそうで。
 
そんなこんなで、私は実際にこの本を読んでいないのですが、
話聞いてるだけど、何そのあるある感満載なの的な。
 
グラフDBのNeo4Jが〜なんて最近の話で。
ツリー構造をどうやってRDBMSにって良くあるアレだけど。
 
厨二とかモヒカンとか、お話そのものも腹抱えて笑える感じでしたけど、
↓スゲー読んでおいた方がよさそうだな、と。

SQLアンチパターン
SQLアンチパターン

posted with amazlet at 13.02.17
Bill Karwin
オライリージャパン
売り上げランキング: 1,664

 
 
【15-E-6】JetBrainsのソリューションでスピードアップするWeb開発
Hadi Hariri/山本裕介

最近、IntelliJ IDEAとRubyMineを使ってて、JetBrainsは注目してる企業。
#採用ページもチェックしたりしてましたw → http://shinodogg.com/?p=4799
今回のデブサミはJetBrainsもブースを出していて、Hadiさんとちょっとお話させてもらったら、
#本当に世界各国に人が散らばってる会社なのでどういう風に普段からコラボレートして仕事してるのか、
#とても興味があって、いろいろ聞かせていただきました。
↓のTシャツとかステッカーとかいっぱいくれて、セッション聞きにきてねって事だったのでw

 
ガッツリWebStormを使ったDEMOなセッション。随所に笑いも取り入れつつ、
ZENコーディングとか、CSSで色の設定するときに、その色がプレビュー出来るとか。
ショートカット満載でスゲーなオイって感じで。
 
にしても@yusukeさんのテキストでの同時通訳ハンパなかったw
顔文字で表現すればイイ感じにニュアンスが伝えられるんだって参考になりましたw
 
エンジニアとして道具にはこだわりたいから、結構イイ値段するけど、
JetBrainsのプロダクトは使っていきたいなって改めて思いました。
#って言っても、75%オフセールで今使ってるヤツ買ったんですがw → http://shinodogg.com/?p=4766
 
 
【15-C-7】アドテク・ターゲティング技術
太田祐一

ベクトル化→標準化→MahoutでK-Meansでグルーピング→Random Forestでモデル化、、
なんていう工程を経て、こうやって分類するんだぜっていう実装レベルで詳細な説明。
とっても分り易くて、なるほどーって感じでした。
#マホートじゃなくて、マハウトって読むんですね〜
 
早めに講演が終わったのでQAの時間が設けられて、
『RandomForestじゃなくてK-Meansの中心から近いの取ってけばイイのでは?』って質問があって、
計算量が増える割に精度が〜とかいう回答で。
なんていうか、そいういう事だよなーと。xxで絶対OKなんていうのは無いわけで、
いろいろ試しながら、一番効果的なところに持っていくアプローチをしているという事。
 
ってなると、試行錯誤を繰り返すのにABテスト的なのとか、出てきた結果を効果的に比較するかとか、
自分がアドテクやってた頃は、そういうのが全然足りてなかったな、と。
 
 
【15-D-8】Wantedly Presents Web/Startupで活躍するエンジニアの自分戦略
仲暁子(司会)/相川直視/串田栄二/後藤和貴/庄司嘉織/高橋三徳/横路隆/米島和広/玉田大輔/後藤理華

Fluentd Casual Talksに参加するために途中で退席してしまったのですが、
皆さんの自分戦略、非常に印象深かったです。全員のお話ききたかったな〜。
 
・相川さん
Googleにいたけど、仲さんがやってるサービスの方がリアルな事がイロイロ起こって面白そうに思えた。
親にも反対されたし、部署異動とかもあるんじゃない?的な言われたけど、
エンジニアだったら食ってけるんだから、今やりたい事をやろうと思った。
 
・庄司さん
“一番の下手クソでいよう”
Java屋がRubyな会社に転職して、最初のpull requestにコメントが99個きた。
 
・後藤さん
Oracleで半年研修→カスタマーサポート→アメリカ本社で2年半くらいi18n
アメリカに行けたのは、競合他社の内定をもらって、行けなきゃ辞める的に振る舞ったから。
ビジネス・アーキテクツに技術で入ったけど、プロマネとか営業とかディレクションとか幅広く。役員に。
メディア系会社を経てフリーランス。クラウドに出会う。
今の会社はWebデザイナー界隈のフットサル仲間に誘われて。

・串田さん
ITメーカーで10年ほど。
過去は変えられないけど、未来は変えられる。
スマートデバイス系のことしたかったけど、1人じゃ限界ある。ノウハウがあって半歩先の技術に取り組んでいること。
MashupAwardで2作ひ員受賞。ベストベンチャー100とか。企業魂とか。
 
・玉田さん
DeNAは数年ごとにメインの事業が変わっていってる。
アバターのあいさつ機能を作った。マネタイズも成功。その後、戦国ロワイヤル担当。
2人で4ヶ月で開発。3日で100万人が使うゲーム。
今はエンジニアとしてエンジニアの採用担当。
どんな分野がくるかなんて分からないから、特定の技術に左右されない技術形成。
成長事業での経験やノウハウは次の成長事業で必ず活きる。
 
 
【その他】
ランチはぼっちで田丸でラーメン食いました↓

 
@yandoさんがいるEngine Yardのブースは2日間とも盛況でしたね〜!

 
雅叙園からの帰り際に某スタートアップで副社長として頑張ってる@pastaonlyに会って一緒に駅まで帰りました。
彼とは一時期、同じプロジェクトの技術基盤的なチームで一緒に働いてて、勉強会とかでもよく絡んでたのですが、
彼は新人の頃からネクストレベル感がハンパなくて。技術だけでなく向上心とか仕事に向き合う姿勢とか。
久しぶりに会って情報交換してるだけで、自分ももっと頑張らなきゃってやる気出てきました。
こういう友人に会えるのも、カンファレンス来てよかったなーって感じです。
 
いろんな勉強会でHackerMindステッカーをみかける事になったらナイスですね~

 

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
Dustin Boswell Trevor Foucher
オライリージャパン
売り上げランキング: 1,221

コメント

タイトルとURLをコピーしました