それでもあなたは、マネージャーになりますか?

“それでもあなたは、マネージャーになりますか?”

って言われたら、長い人生の中で、自分の成長を含めて、とても良いチャンスだから絶対なった方がイイって思うし、実際1年ちょっと、大企業の中でマネージャーをやらせていただいたのも踏まえて、色んな葛藤に悩んでる人や、将来の自分に向けてちょっとだけ小言を書いておこうと思います。

例えば、マネージャーは自分が使える時間の全体のxx割をメンバーの中のx人のために使うか?みたいに考えた時の偏りってなんとなく想像つく部分もあると思う。

もちろん、その組織の規模や成熟度によっても変わると思うけど、自分の場合は、1年間マネージャーとしてチームの立ち上げとして、メンバーの採用と育成に多くの時間を使いつつも、一人のソリューションアーキテクトとしての時間も自分の裁量で確保しつつ、大学院で学ぶ時間も自分なりに確保してきたつもりでいて。(でも、マネージャー1年生と大学院生の2足のわらじは大変過ぎてあんまりオススメしないかも…)

そんな中で、マネージャーのマネージャー(自分の上司)の後ろ姿を見ていたら、上記の、全体のxx割の時間をxxのためにみたいな所に置き換えると、当たり前だけど、一人のエンジニアとして自分のスキルを伸ばす的なことに使える時間なんてほとんどなくて、それ以上に人が増えれば増えるほど色々悩ましいこともそれに比例して増えていくことも、なんとなく想像つくと思う。

それがマネージャーとしてのスキルだ、っていう話もあると思うし、例えば、Ted Katagi先生のLeadershipに関するクラスは筑波MBAIBの中でも自分の中では、この歳になってシビれるくらい取って良かったな〜って思う授業だったけど(関西デジタルホンのケースとか、時間がアレば読んでみると面白いと思うけど、クラスではそのbehind the scenesにインタラクティブなやり取りを通して迫ることが出来てクゥ〜ってなる)、マネージャーになってから上司に言われた『MBAどうですか?でも、実際にマネージャーになってみるのとどっちが勉強になりますか?』って雑談ベースでの質問がなかなか頭から離れない。

マーケティングはマーケティングのプロがいて、ファイナンスはファイナンスの、アカウンティングはアカウンティングの。数回のクラスで、その業界の人たちにはこれっぽっちも到底追いつけないのは当然なんだけど、なんとなく沢山文献読んだり、意識高い仲間に囲まれてれば、それっぽい感じに自分もなれるんじゃないかなって思ったりしてた。

現実は全然そんなことなくて、マネージャーに関連のありそうな、組織論やリーダーシップの授業で学んだことを持ってしても、(当たり前だけど)現場では自分のコントロールの効かないことが続く。それをどうやって形に持っていくかがその人の力量だって話になったときに、重箱の隅をつつくような議論をいつまでしてても仕方がない。

それが、自分のチームの動きでなんとかなることもアレば、周りのチームの力を仰がなければならない時もあるし、タイミングによって、それがイイ方向に進んだり、良くない方向に進んだりさえする。大学院のネゴシエーションのクラスで学んだ方法論が使えるところもあれば、適用が難しいところも当然あるっていうか、その方が多いわけで。

一方で、エンジニアとしての自分は、極めてロジカルに、if, else if,,って条件が分岐していった時に、最後のelseはどうするのか?とか、途中で例外が起こった時にどう振る舞うのか?みたいなことを日夜突き詰めて、それが一つのソフトウェア単体から、データセンターとかサービスみたいな、どんどん幅が広がっていった時に、、みたいなモノの考え方を長いサラリーマン人生でしてきただけに、どうしても歪みが生じてしまう。

ほとんどが新卒入社の叩き上げ的な人たちの組織だったらまた違う議論があると思うし、例えば、前職の楽天は、僕がいた当時は、とにかく達成マインドの高い、鼻息荒い人間の集まりだったけど、そこに生まれてくる歪みというか、そういうものを発散させるのに余りあるようなペースで事業が伸びていたっていう印象があるし、自分の場合は、公用語英語化とか、その先の”日本からグローバル”っていう、クソ高そうなハードルにチャレンジ出来そうなフィールドがあったから、飽きることがなかったし、今思えば、毎週の朝会であそこまで情報をシェアしてくれるような会社もあんまり無いんじゃないかと思う。

外資系で且つ大企業だと、重要な意思決定というか、会社の方向性というか、経営者の声を直接聞けるような場も限られてると思うし、海外で働く同僚が当たり前のように2年くらいのスパンで転職していく中で、言葉が違うだけじゃなくて、時差もある人達と、苦労して作った人脈を頻繁に再構築する必要があったりして、なかなか大義名分を作りにくいところもあったりする(あの人、散々xxって言ってたけど、競合に転職しちゃったじゃん、とかね)。

自分が何気なく発した一言が独り歩きしてしまったり、後から思えば判断を誤ったこともあったけど、それを含めて成長だよなと思うと、マネージャーをやった方が良いとは思うけど、但し、もし、自分の技術に自信があって、いくつになってもトップノッチのエンジニアで居続けたいと思うのであれば、それはそれで別のキャリアの積み方があると思うし、そもそも管理職にあんまり興味ないって思ってる人が金銭的な見返りを求めてそのポジションを取りにいこうとすると、あんまり割に合わないんじゃないかな?なんて思ったりすることもあって。

ツラツラ書いた上で結論なくてスイマセンが(笑)、別に偉そうに何かを語れるほどのアレもなく。なんとなく脳ミソの一部の今のスナップショットをダンプしてみましたとさ〜。

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