投資銀行―日本に大変化が起こる

日本の銀行から外資系企業に転職して投資銀行業務を行ってきた著者による、
ひっじょーに熱い語り口の本。

XXちゃんのねーちゃんは年収が億いったらしい、とか。
大学時代に一緒にサッカーやってたXXは、外資系の金融機関でしこたま稼いでるらしい、とか。

何をしてそんだけのお給料をもらえるかっていうことであって。

寝る時間も削って、全ては顧客満足のために、最上級の知的資産を使って。
日本の金融機関とは決定的に異なる仕事のやり方というかプロセスというか。

元々はユダヤ人がゲットーで営んでた金融業者が発祥ってとこが多い。
“貨幣を確保し知恵と知識を磨いていけば生き残れる”なんていう背景があるんだそう。
最高レベルの知識とノウハウを身に付けておくことで”生き残り”ってるんだ、と。

投資銀行って、ちょーザックリ言うと、↓みたいなことをやる仕事。

情報を集める

あんまり業績が芳しくない会社があるとする

ヘナチョコな経営者がいるとする

ファンドを立ち上げる

お金を集める

ヘナチョコ経営者の会社を買収する

ヘナチョコ経営者を追い出す

敏腕経営者を送り込む

上場を廃止したり
不採算部門をうっぱらったり

もっかい上場してガッツリ利益だす

M&AとかTOBとかそういう類。

俺は全然知らなかったんだけど、KKRっていう投資ファンドがあって。
アメリカじゃ一番ヤバい投資ファンドらしい。

村上ファンドは脅して株価を吊り上げて売っぱらって儲けるだけだから、
その会社の経営者がその座をおわれることはないけれども。
KKRは使えない経営者は排除する型。

去年あたりから、日本市場に参画してるらしくて。
水面下で諜報活動みたいなことしてるのかもね。

んでもって、システム屋として見逃せないところがあって。

投資銀行で働く人たちにとって、何よりもなくてならないものが『情報』。
最高級のテクノロジーを使ってできた、最高級のツールを使う、と。

こないだ俺が尊敬してる先輩が外資系の金融機関のシステム部に転職した。
どんな感じかまだ話を伺ってないけれども。どんななのか非常に興味がある。

っていうか、日本の金融機関が、海外の金融機関に牛耳られっぱなしってのもなんだかね。

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