Algoliaの新しいAI機能『Query Categorization』のβローンチ

AlgoliaのQuery Categorizationのパブリックベータが開始されました

2022年9月27日に、AlgoliaのQuery Categorizationがパブリックベータとしてリリースされました。AlgoliaのPremiumプランのお客様は、Algoliaのダッシュボード上でQuery Categorizationアクセスし、この新しいインパクトフルな機能をご自身で体験していただくことができます。Query Categorizationは、AlgoliaのSearch and Discoveryプラットフォームの重要な構成要素であると私たちは考えておりまして、この新しい機能により、あなたのお客様が検索、ディスカバリー、そして、探しているものやそれ以上のものを見つけることができるようになり、劇的にそこにかかる労力を削減することができます。

AlgoliaのQuery Categorizationによって、開発者、マーチャンダイザー、メディア企業、コンテンツプロバイダーにおかれましては、お客様のインテント(意図)を予測することができるようになります。お客様に最も適合したカテゴリやセレクションを結びつけることで、エンドユーザージャーニーのあらゆる瞬間において、お客様のニーズを満たすコンテンツや商品カテゴリが設計できるようになります。商品管理者とマーチャンダイザーは、Algoliaを活用することで、適合度を高め、ウェブサイトにおけるコンバージョンレートを向上させることができるようになります。Query Categorization、以下のような機能を提供します:

  • Automatic Filtering & Boosting – カテゴリの予測を活用することで、検索でヒットしたレコードを自動的にフィルタリングもしくはブーストします。この機能により、コンバージョンに至るまでの時間が短縮され、検索の精度が向上し、お客様体験が改善されます
  • Analytics Grouped by Predicted Category – クエリと検索結果を比較し、オポチュニティを素早く見極めることができます。Algoliaは、クエリをクラスタ化することで、比較するカテゴリを予測します。これらのインサイトは、パフォーマンスが低い検索を見出すに役立ちます
  • Prediction access through the Search API – この新しいAIモデルにより、各クエリをカタログのクエリからカテゴリに関連付けます。例えば、クエリ “バナナ” を “生鮮食品” > “フルーツ” にマッピングするというようなものになります。お客様は、予測されたカテゴリを中心に検索を行うことで、より制度の高い結果を導き出すことができます
  • Rules (coming soon!) – Rulesは、クエリから予測されたカテゴリに基づいてルールを作成するというもので、これによって手作業による適合性の微調整の手間を軽減します。Rulesは、同じカテゴリからのすべてのクエリに対して統合された体験を提供します。例えば、ジーンズ、ズボン、パンツにおいてはそれぞれ同時に同じショッピング体験を適用することができるようになります

著者がコーポレートファイナンスにおけるCPG分野での商品カテゴリーの管理といった経験においては、データベース、分析ツール、そして、スプレットシートを使ってプロダクトのSKUをグループ化したり、アグリゲートしたり、分類されたプロダクトカテゴリをロールアップしてコストを配分して、収益を分類して、プロモーションやプロダクトのプレースメントによってマージンの改善といったことに膨大な時間を費やしていました。おそらくあなたの会社のカテゴリマネージャーも、データサイエンティストやAIエキスパートチームのバックアップなどが無い状態で同じようなことを行っているのだと思います。AlgoliaのAIモデルは、手動なプロセスの自動化、自動的なBoostingおよびBurying(下に持っていく)の有効化、より高度なレベルの分析、そして、より効率的なマーチャンダイジングの推進といったことが可能になります。

私たちはオンライン小売業界のリーディングカンパニーのユーザー体験を再現させようと、高度に手動で行われるプロセスを構築して、適切なプロダクトのランキングやカテゴリの一致を行うような検索結果を提供しようとする例を見てきましたが、今回、AlgoliaがQuery Categorizationという機能をローンチさせたことで、数回のクリックだけで、そういったリーディングカンパニーと同様の体験を提供できるようになりました。

AlgoliaのAPI-firstなプラットフォームは、パワフルなクエリ抽出と分類を行う技術を提供するようになりました。開発者は予測された検索結果をもとに、素晴らしいエンドユーザー体験を素早く構築および展開するこができるようになります。お客様の検索を、エンタープライズなスケールで整合性のあるカテゴリーにダイナミックにマッピングすることができます。AlgoliaのQuery CategorizationのAIモデルは、お客様の意図を反映させるように設計されています。Algoliaはビジネスユーザーがサイトおよび検索結果を微調整していきながら、ショッピングカートに投入される数を増やし、コンバージョンレートを最適化し、お客様の満足度を向上させることに重きを置いています。

どのように?

ClickやConversionのイベントデータをAlgoliaに送信して、AlgoliaのダッシュボードのQuery CategorizationリンクからIndexのレコードの分類方法を指定すると、エンドユーザーが行っているクエリーのカテゴライズをモデルが自動的に学習します。各検索クエリがどのカテゴリに最も適合性が高いかによってプレディクション(予測)にアクセスできるようになることで、no-codeな機能として検索体験を改善することができるようになります。

検索のトレンドや行動を調べたい場合は?

Query Categorizationは、お客様が過去に行った検索をもとに商品のカテゴリを自動的に予測して、検索のトレンドや行動をもたらします。具体的には、プラントベース(植物由来)の商品を探しているベジタリアンの人が、お気に入りの健康食品のウェブサイトを訪れて、検索バーに「ハンバーガー」と入力したとします。Algoliaは、その人が “食料品 / 肉 / 牛肉” カテゴリではなく “食料品 / 肉 / 代替肉” カテゴリで検索している可能性が高いと判断します。なぜ、Algoliaはそれを知っているのかというと、その人のお気に入りの食料品店では、ビーガンやベジタリアンの商品が圧倒的に多いという特徴があるからです。Algoliaは、食料品店がお客様の嗜好を的確に理解し、それに応じて検索結果を向上させる手助けをしていると言えます。

Query Categorizationでは、ベクトルベースのセマンティックモデルを使って、検索クエリがどの分類に合致する可能性が高いかを予測することで、エンドユーザーの意図に寄り添います。このAlgoliaの確率的なモデルは、開発者、コンテンツ、そして、プロダクトマネージャーに対して、お客様が検索をする時に何を求めているかを予測する力をもらたします。その結果として、お客様満足度が向上し、ブランドロイヤリティが高まり、そして、最終的には売上が増加していき、”カテゴリリーダー”として、ファイナンスチームがあなたのビジネスのボトムライン(収益)への貢献度を認識するようになるということです。

より詳細に関しましては、こちらのトレーニングコンテンツQuery Categorizationのドキュメントをご覧ください


こちらは、Chris StevensonがAlgoliaブログに掲載した New AI capabilities available to Algolia customers — Query Categorization の翻訳記事になります。

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