以前よりベータ機能としてご提供させていただいておりました、Algoliaの日本語におけるTransliteration機能がリリースされました!
Transliterationとは?
日本語には、ひらがな / カタカナ / 漢字 がございますが、多くの方は、最初にひらがなで入力を行い、IMEで漢字やカタカナに変換をされているのではないでしょうか?
そして、例えばテレビを探している時に、ひらがなの『て』を入力しただけで、『テレビ』というサジェストがされた場合に、モバイル等においては非常に便利になるのではないかと思います。
AlgoliaのTransliterationはこれを可能にする技術で、”ひらがな”で入力された文字列を、Indexに保持している解析済みの形態素における読み仮名フィールド(を、ひらがなにコンバートしたもの)に引き当てにいき、該当する結果を返す、というものです。
これによって、例えば、ひらがなで『く』と入力した場合に、クリスマス / クリスタル / 栗金団 といったようなレコードにヒットさせることが出来るようになります。
(注: 2021年1月時点ではローマ字には対応しておりません)
こちらの設定は非常に簡単で、ダッシュボード上でLanguageの設定で、Index Languages (indexLanguages) と Query Languages (queryLanguages) にJapanese (ja) を設定いただき、Transliteration (attributesToTransliterate)を有効にしていただくだけです(個別にattributeを指定していただいてもデフォルトの全ての属性を示すアスタリスクでも大丈夫です)。
Type aheadクエリ
もちろん、通常のIndexに読み仮名のフィールドを設けることなく、ひらがなの検索ワードをヒットさせることが出来るのは嬉しいことではありますが、私達はAlgoliaの Query Suggestions と、このTransliterationを組み合わせることで、より便利な検索体験が構築できると考えています。
Query Suggestionsは、Algoliaが一定期間ごとにエンドユーザーからのクエリ文字列やヒット件数を元にサジェスト用のIndexをやりくりしてくれる機能になりますが、メインのIndexとともにFederated Searchを行うことで👇のように非常にリッチなユーザー体験を構築することが構築することができます。
但し、今までは、カタカナや漢字で登録されている Query Suggestions の Index のレコードにヒットさせるには、該当する文字列がカタカナや漢字だった場合、ひらがな→カタカナ / 漢字 に変換がされている必要がありました。
今回Transliterationがリリースされたことにより、Query SuggestionsのIndexにもTransliterationを適用することによって、ひらがなで入力するだけで、クエリサジェストが行われるような体験を簡単に構築することができるようになりました。
私たちはこのことを Type aheadクエリと読んでいて、是非皆さまにご活用いただければと考えております。
Query Suggestions と Federated Search
AlgoliaのクエリサジェスチョンはStandardとPremiumの両方で追加料金をお支払いいただくことなくご利用いただくことが可能で、メインのIndexとサジェスチョンのIndexに InstantSearch を使ってFederated Searchをしていただく場合、1HTTP Requestとして1つのSearch Operationという扱いになるため(注 Standard / Premium 以前のStarterやProプランでは2カウント)、ご利用料金的にもデメリットはございません。
ご利用いただく中で、何かご質問等出てまいりましたら、#AlgoliaJP ハッシュタグでTweetしていただくか、support@algolia.com までご連絡いただければ幸いです。
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