歌舞伎町・ヤバさの真相 (文春新書)
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溝口 敦
文藝春秋
売り上げランキング: 20683
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おすすめ度の平均:
手頃な「東京歴史地図」として楽しめる本
希少価値があり、エンタメ性もある。何より、歌舞伎町の成り立ちがよくわかる
溝口 敦と歌舞伎町
歌舞伎町・ヤバさの真相 (文春新書)を読みました。
高校の頃に母親から、靖国通りより先はあんまり行かない方がいい、
みたいな事いわれて、怖いものみたさで、侵入してバッティングセンターに
いってみたような記憶があります。
そんな歌舞伎町がどういう変遷を経て、今のような形になってるか?とか、
そこに巣食う人たちってのは、どういう背景で集まっているか?とか、
全然知らなかったりします。ただ、”あそこは危ない街だ”的な。
この本は、ヤクザとかマフィアが絡んで、こんな危険な事件が起こりました
というエピソードを紹介するだけでなく、江戸時代から振り返って、
(鈴木主水の話とか、鉄砲百人組とか、興味深い)
戦中、戦後、現在と、時代的な背景と合わせて、おそらくものすごい量のリサーチから、
コンパクトに凝縮した形で歌舞伎町の変遷を紹介しています。
自分は日頃から、水商売系の店に遊びに行ったりするような事はないですが、
この本を読んでさらに、行く気がなくなったというか。
どういう事情で、どういう人たちが、何のために、っていうのを知ると、なんだかなぁと。
水商売だけでなくパチンコも同様です。
そりゃぁ、そんなにクリーンにX-ratedな遊びが出来るわけないだろっていうのもあるんですが、
それにしても、なんだかなと。
でもって、親日で平和そうなイメージのあの国も、全然おっかねぇじゃんとか、
いろんな発見がありました。
いやー、この本は面白かったなぁ。
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