プロフェッショナルとは

具志堅みたいなタクシーの運転手さん。
良くしゃべる。チョッチュネーみたいな感じ。

“シートベルトしてくだちゃいねー”って。

後部座席も、シートベルトが必要になったんですね。

“別に自分の点数が引かれるかもしれないからって
言ってるわけじゃないんでちゅよー”って。

“何が起こるかなんかわからないんだから、
お客様の安全を第一に~っていうのが我々の仕事でちゅ”って。

普段の自分はどうだろうか。

SIerで受託開発してた頃は、お客様のために~っていうよりは、
それこそ、自分たちの工数をふんだくれるように、
“念には念を入れて~”みたいなことを言ってました。

“ぶっちゃけ夜中に後部座席のシートベルト取り締まってる
おまわりさんなんていないでちゅよ”と。

運転手さんに、お金が入るわけでもないし。

今、自分は事業会社で働いていて、
自分たちのシステムの面倒をみています。

それこを、削れるところは、極限まで削ります。
それだけじゃなくて、”自分が楽するために面倒なところは省いてる”
っていうのも、少なくありません。

結局、誰のために、何を作ってるのか?って考えた場合に、
セキュリティホールなんか作っちゃいけないのは当然だし、
エンドユーザーにとって、大切なオペレーションを、
システム起因でロストさせるわけにはいかない。

小学生の頃、輪島の漆塗りのビデオを見て、
職人さんが、こだわりをもって、すべての工程を行い、
時間がかかっても、こだわりの逸品をつくっていく姿が、
かっこいいなって思いました。

インターネット業界は、スピードが早いから、何やってもいいのか?
自分の会社のシステムだったら、面倒なことは端折っていいのか?

もちろんバランスは大切だけれども。
自分が納得のいくものを、納得のいく形で作っていかなかったら、
俺は、将来、そのことを後悔するんじゃないかなって。

いい加減に、適当なモノを作っていけばいいやと思って、
エンジニアになったわけじゃないから。

不平不満だけ居酒屋でこぼして、
状況に甘んじて、仕事に取り組むより、
こだわりを持って、自分自身が正しいと思ったやり方で。

“もし、有事の際は、山手通りの地下に隠れてくだちゃい。
地下10メートルもあるからねぇ”って、アドバイスくれた運転手さん。
いいバイブスくれてありがとうございました。

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