パソコンを買うとだいだいその会社のソフトウエアが
オペレーションシステムとしてインストールされている。
あとは、表計算ソフトや文書作成ソフトはデファクトでしょうか。
そのベンダーはパソコンだけじゃなくて、
データベースからサーバーから統合開発環境や
プログラミング言語やなんやかんや、
エンタープライズな、ミッションクリティカルな、
そんな領域のシステムも扱ってるわけです。
そこでコンサルタントを募集していると。
セミナーやるから来ませんか?みたいなのがきて。
んじゃ行ってみよかなぁと。
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僕は”アーキテクチャ”に興味があります。
お客さんは、別にJavaが欲しいわけでも、Oracleが欲しいわけでも
Linuxが欲しいわけでも、.NETが欲しいわけでもありません。
ビジネスって言ったら聞こえはかっこいいけど、
結局は業務を円滑にまわしたかったり、
新しいことを仕掛けたかったり、
かゆいところに手がとどくようなサービスを展開したかったり、
なんやかんや多種多様。
例えば24時間365日。ちょっとでも止まっちゃ困るもの。
飛行機の管制塔とかのシステムとか。
別に夜間は使わないから止まってもいいもの。
なんだろね。役所の窓口で使うシステムとか。
そうやって、100個案件あったとしたら100通りの”欲しいもの”が
あるわけです。
その中で、システムって”機能要件”と”非機能要件”に分かれます。
“機能要件”っていうのは、
このボタン押したら、氏名が出てきて、そこにフォーカスあてたら
カナ氏名が出てきて、とかそういうの。
“非機能要件”っていうのは、
ボタン押したら、何秒以内に返ってくるとか、
セッション情報をクッキーで管理するかとか。
“非機能要件”だって、それぞれの”最適”があるはずで。
そこにもっとフォーカス当てなきゃいかんと思うんです。
アーキテクトはそこに(も)フォーカスします。
んで結局はお客さんが望むものを提供するためには、
お客さんのビジネスを知ってなきゃいけないわけで。
お客さんの用語を知らなければ会話すらできない場合だってある。
現場感覚では、どうもわかりずらいからなのか知らないけど、
非機能要件はおざなりにされがちな気がする。
—
話を戻して、今日のセミナーで、上記のような背景のもと
プレゼンを聞いて、いろいろ質問してみました。
このベンダーのコンサルタントは、いわゆるビジネスにはつっこまない。
あくまでも製品を提供しているベンダーなので、ということです。。
年間でサービスが止まる時間を5分ってお客さんに言われたら、
5分にするためのクラスタ構成はどうするかとか考えて伝えるのが仕事。
“なんで5分なの?”
“ほんとに5分じゃなきゃだめなの?”
“別にこうすればよくない?”
みたいな話はこのベンダーのコンサルタントがやる仕事ではないそうです。
しかも製品のソースコードをみて、お客さんに回答したりするのは
プレミアサポートっていう部隊がいて、また別。
んでもって、実際に手を動かしてインテグレートすることもないそうです。
なんだか、すんげぇ、中身が空っぽなコンサルタントだと思いませんか?
というか、僕はそういう印象を受けました。
企業のブランドとか、年収とか、ナンチャラコンサルタントとか。
肩書きはイケイケかもしれないけど、
俺はそういうのを求めてるわけじゃない。
しかも、現在コンサル部隊は100人いるらしいけど、
数年間で2倍〜3倍を予定してるって。
そんなところにノウハウってたまっていくのかも結構疑問です。
システム開発の根っこは、そこにはないと思っています。
設計して、実装して、テストして、リリースするんです。
簡単な工程なんて一つもありません。
よく要件定義とか上流工程をやる人は単価が高くて。
実装とか下流工程をやる人は単価が低くて。
バカなこと言ってんじゃねぇって思ってます。
俺が新人の時と今を比べたら、はっきり言って生産性は10倍以上出ると思う。
じゃぁ、単価は10倍か?そんなことありません。せいぜい2〜3倍くらいです。
たとえば、以下のような話をネット上でたまに見かけます。
***
中国に発注したら1人月30万円です。
1ヶ月間10人のチームで作業するので10人月で300万円です。
これを日本人のチームでやったら1000万円くらいかかりますね〜。
アホか。
えてして、そういうシステムはどうしようもない品質になる。
要件だけじゃなくて、同じ内容のソースコードがあちこちに散在したり。
バグだらけで、それのケツもつのに500万円くらいかかったりするんでしょう。
達人プログラマが2人いたとしたら、
すんばらしいアプリケーションを1ヶ月かからずに、3週間くらいで
400〜500万円で作れちゃったりするんでしょう。
***
ちょっと主観が入ってしまった部分もありますが、
みんな思ってるでしょ?みたいな話かと。
かく言う私も、新人の頃、ソースコードレビューをしてもらっていて、
この人が作った方が全然早いし、いいものできんじゃんとか思ってました。
ソースコードレビューにかかった時間くらいで、
ほぼほぼモノできちゃうじゃんかよって。
でも、一人でやってるわけじゃないので。
組織でやってるので。
誰が出てっても、誰が担当しても、
ある一定以上の品質を担保する必要があります。
人材の育成ってのはかかせないのじゃないかなんて思います。
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まわりまわって、上記のようなことを踏まえると、
どうも、コンサルタントってのはしっくりこないんだよな〜。。
「あいつらチャラチャラしやがって」
高校生とかの頃に友達とそんな会話をしてた記憶がある。
どういう意味かっていうのを考えてみると、
大したこともないのに偉そうにとか、大げさにとか。
最近、コンサルタントってそんなイメージ。
やっぱアーキテクトっていうかディベロッパーっていうか。
大工の棟梁みたいな存在になりたい。
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次の転職活動は月曜日。
普段スーツなんか着ないのに堅苦しいのぅ。
まぁ、結局しないんだと思うけど。転職。
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最近、新卒の就職活動してる人をよくみかけます。
“とりあえず”有名なとこにどっかに入っておくってのは
アリだと思います。
やりたいことはそのうち見つかる可能性が大きいような気がする。
有名な会社ってそれなりの人がいたりするはずなので。
あと、転職活動するときに、それなりにハクがつきます。
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しかし、まぁ、なんでしょうなぁ、
・花火のときの浴衣
・ゲレンデ
・リクルートスーツ
この辺はタクシーの深夜料金並みに3割増しだと思うのですが、
どうでしょう?w
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