仕事の説明書〜あなたは今どんなゲームをしているのか〜 を読みました📕

仕事の説明書〜あなたは今どんなゲームをしているのか〜 を読みました。
システム開発やデータ分析の現場などで、田宮先生のSQL本(ビッグデータ分析・活用のためのSQLレシピ)にお世話になった人も多いのではないかと思うのですが、より汎用的なというか、田宮さんの実体験に基づきながら、それでいてMBAの授業で習ったり、コンサルティングの現場において活用されていそうなフレームワークや物の考え方を包括的に取り扱った渾身の一冊。
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データをこねくり回しても解決出来ることと出来ないことがある。機械学習とかAIとかの分野とかでも、どこかで目にしたけど、売上1000万円のプロダクト/サービスが1割上手いこと削減できても100万円にしかならない。売上1000億円だったら話は別。とかそういうの。
でも、ソーシャルゲームのガチャを、モラル的なものに抵触しないような形で上手いこと持ってったエピソード(別にコンプリートしたからって何かもらえるわけじゃないけど、”七人のこびと”とかなんとなく集めたくなっちゃう的な)の紹介から、多角的に抜け漏れなく物事を見るための方法や、どうやって打率や質を高めていくか?っていうところにビジネス書が好きな人とかMBAに通ったことがある人なら一度は触れたことあるような事柄が分かりやすくまとまっている本ではあるのですが、、
個人的には、”誰のための?”とか、”何のための?”とかって考えた時に、何より『今の自分の為のモノだよな!』って思いをいだきながら読み進めていました。例えば、権限が無いとか、リソースが無いとか、予算が無いとか、そんなことばっかり居酒屋で愚痴を並べてても仕方がないわけで。
思考そのものはどれだけ上から目線で行っても構わないはず。脳ミソの中なら社長になっても構わないし、マーケティング本部長になっても誰にも迷惑かからない。やり方は割りと知ってたりするし、知らなかったとしても、この本に書いてある。より深く知るためのリファレンスも丁寧。
要はやるかやらないかだけの話で、自分の軸で考えて、自分なりのツリーを作って、どういうタイムフレームでどう解決していくか。
別に闇雲にフレームワークを乱発すればイイわけではないけど、自分なりのモノを作っておけば、後から振り替えれるし、軌道修正も出来る。
ベンチャーだからとか、外部環境がコロコロ変わるからとか、キーマンが離職したからとか、後からなんとなく言い訳を並べることばっかりに一生懸命なオッサンにはなりたくないわけで、どうやって突破口を見出すか?そのためのWhyだし、PEST、SWOT、ポーターのFive ForcesといったMBAの授業でケースを元にグループワークしてバリューチェーンを作ったあの経験を、今の自分のために活用しないでいつ使うのか?っていう。
この本で紹介されているお馴染みの(?)PPMやRFMやベン図も、自分なりに表に起こしてみることでデメリットは無い。消費財を扱う会社に勤めていなくても、マーケティングの部署にいなくても、例えばこの本に書かれてるカンファレンスのブース出展のエピソードなんかは今の自分の仕事にもダイレクトに関連してくるところだったりして、”さすが田宮さんや…”と。
データ分析に関しては技術的に非常に長けた著者の方たちだと思いますが、ストーリーがある形に言語化して、キチンとアウトプットを受け取った側に伝わるように!なんていうのも、色んな現場を渡り歩いてるからこそ。小難しければイイっていうものでは全然ないわけで、その中で、見せ方ひとつにしてもヒートマップとか、普通に前提知識があるようなものでも、イイ感じに伝えるためにっていう観点での説得力が凄い。検索エンジンにおけるチューニングに関連するような話も出てきますが、その分析アプローチの章ひとつとっても、そこだけ読むだけでも全然ペイするんじゃないかな?と思ったりしました。
仕事は本来楽しいもので、自分の人生を豊かにしてくれるものだと思うので、中途半端な自己啓発本とか読むくらいなら、一読していただくのがオススメかと思います。田宮さんの子どもの頃のゲームのエピソードとか”あぁ、こういうヤツいたわw”みたいな目線で見るだけでもほっこりします。笑
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年齢やキャリアを重ねていくと、大学院を卒業した時の謝恩会で先生がスピーチで語ってたことなのですが、どんなにロジカルに物事を推し進めようとしても、大きい組織で様々な利害関係を持った人が集まって事を成そうとした時に、矛盾も含めて自分の中で消化して、なんとかしなきゃいけないような場面も出てくる。
義理堅いとか、経験豊富とか、持ってるとか、色々あるんだろうけど、結局そういうところでも、所謂デキる人っていうのは、自分なりに考える時間を持って、ツリーを作って、矛盾点や影響範囲を見極めて、、みたいな感じで物事を進めてるんじゃないかな、なんて思ったりした今日この頃です。
あとは、物凄くニッチな感じになってしまいますが、自分は全クラス英語のMBAのコースに通っていたので、なかなか最初から英語でこの本で紹介されているような内容を理解するのに苦労して、消化不良に陥ることが多かったのですが、それっぽいクラスの前にこの本で内容を予習したり、その学期の間に辞書みたいな感覚で机に置いておいたりするのも良かったりするのかな、と。
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